2013年11月18日月曜日

その6 猫が亡くなったら、葬儀などどうしたらいいのでしょう?

マンションで猫と暮らしていますが、猫が亡くなったら、埋葬とかどのようにしたらいいでしょう?(神奈川県 45歳 女性)



ご自宅に庭があれば土葬ができますが、マンションの場合は、いったん火葬するのが一般的かもしれません。

もっともマンション暮らしの私の友人は、大きめのプランターに愛猫の遺体を収めています。
「いつもそばにいるような気持ちになれるし、プランターで花や木が育つと、命が循環している感じがする」
とはその友人の言葉です。


自治体によっては動物専用炉があり、引き取って葬儀をしてくれるところもあるようです。
まずは、ご自分が居住する自治体の情報収集から始めてみてはいかがでしょう?

民間のいわゆる「ペット霊園」は、サービス形態も価格も多種多様です。
お寺さんが経営しているところ、納骨や年供養ができる動物霊園、自宅まで火葬車が来てくれる会社などなど。

ペット霊園の流れは、合同か、個別かを選んだ上で、以下のようになるかと思います。
葬儀…僧侶の読経、音楽葬など
火葬 
納骨 
埋葬・供養

事前の見積もりや打ち合わせを十分にした上で、納得のいく業者を選ぶようにしたいですね。
どうか愛猫との別れに際して、心ない業者に心かき乱されるようなことがありませんように…。



現在、猫の森の猫たちは、和歌山県に作った「猫楠舎」の敷地(777坪)内の「猫塚」に埋葬しています。

亡きがらは、きれいに整え、痛まないよう保冷剤やドライアイスで冷やして、猫楠舎まで運びます。

猫楠舎では、地元スタッフが深さ1メートルの穴を掘って、埋葬の準備をしていてくれます。土葬の場合は、他の動物に掘り起こされたりしないよう、十分な深さが必要です。

葬儀は私の母で元僧侶だったミョウコウさん(94歳)が執り行い、最後、土に還す際には社訓「猫の森31訓」で送ります。

猫たちは365日、私たちスタッフが朝礼で唱える「猫の森31訓」を聞いていますから、なじみ深い31訓で送るのがふさわしいと考えました。


なお、この時猫の亡きがらは布などで包み、なるべく早く土に還るようにします。


ミョウコウさんは「猫の過去帳」をめくり、毎朝毎晩の読経を欠かしません。
「3月7日 南里ズズ」
とあれば、毎月7日と、毎年3月7日に、ズズのご供養をするわけです。

猫たちが眠る場所は、墓標や墓石はおかず、自然の中に溶け込むような形にしています。近い将来、例えばネコヤナギや、そんなに大きくならない樹木を植えて、命の環を巡らせるのが私の理想です。

「猫楠舎」に愛猫を埋葬されたNさんは、年に数回お墓参りと称して、猫楠舎を訪れ、ミョウコウさんとの会話を楽しんでおられます。
こんな形で、猫楠舎が猫と人を繋ぐ場になっていくことは、これからの猫との別れを考えるうえで、ひとつの提案にもなるかと思います。

本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。

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