2013年11月4日月曜日

その4 動物病院の選び方

人生初の猫、生後3ヶ月の姉妹を家族にしました。動物病院はどのように決めたらいいですか?(千葉県 25歳・女性)


5匹の猫がいる「桜舎」では、現在行きつけの動物病院が2軒あります。
2軒とも自転車で10分以内の距離。
ポイント1:自宅から近くの病院

A動物病院は、40代の院長ともうひとりの獣医師、若い女性スタッフも4,5名います。
B動物病院のほうは、70代のおじいちゃん先生がたったひとりでやっています。

検査や積極的な治療の場合は、最新の治療を取り入れているA動物病院。
必要最小限の治療の時は、B動物病院のおじいちゃん先生の経験を頼りにします。
ポイント2:猫の気質や治療目的によって使い分ける

この他に年中無休24時間体勢の動物病院、深夜診療の動物病院などの連絡先も控えてあります。

ポイント3:診療時間や定休日のチェックを忘れずに

さて、あなたが運良く、評判も良く、親身になってくれる獣医さんを見つけたとしても、これだけは忘れないで欲しいのです。


それは、動物病院に連れて行ったら、病気を治してもらえると考えないこと。
治療は、猫の治ろうとする意志、獣医師の適切な処理、あなたの献身的な看護、3者の協力体制のもとで実を結びます。


猫が病気になってから、あわてて駆け込むより、健康な状態で動物病院に「顔見せ」をしておくと、猫、獣医師、あなたの3者にとって、大きなプラスとなります。



【動物病院の選び方の目安】

1.獣医さんとの相性…猫派で相談しやすく、あなたとあなたの猫に対して、親身になってくれる獣医さんを探すべし。

2.感じのいいスタッフ…スタッフがハキハキ、キビキビ、ニコニコと働いていること。


3.インフォームド・コンセント…獣医さんは、治療の内容についてわかりやすい説明をする義務があり、あなたがそれに納得、同意して初めて、治療がスタートします。


4.明朗会計…初診料、再診料の他、診察の明細は通院の記録としても貴重。


5.清潔な院内…1回毎の診察台の消毒はもちろん、院内は清掃が行き届き、空気は清浄か?

最初は猫を連れて行かずに、病院見学でもいいと思います。
スタッフや獣医師、院内の雰囲気が、あなたにとって好ましいかどうか?

もし空いていたら、

「入院室や診察室も見せてもらえませんか?」
とお願いしてもいいと思います。

初診料やワクチン接種料、入院費、血液検査の料金なども聞いておく。

待ち合い室に里親募集のポスターが貼ってあれば、地域猫活動に理解があると考えてもいいでしょう。

最新設備があり、スタッフの多い総合病院は、設備投資や人件費がかかっているということで、診察費もそれなりに高くなります。

生後3ヶ月の猫さんなら、あと数ヶ月で不妊手術の時期ですね。

いろんな観点から、比較検討して、納得のいく動物病院を見つけてくださいね。


最後に獣医師さんと気持ちよくおつきあいするためにあなたができること。


1.日頃の猫の食事内容と排泄の状態を把握しておく

2.待ち合い室では猫をキャリーケースから出さない


3.診察台にはあなたの手で乗せる


4.獣医師の指示を守る、分からないことは質問する


5.事後報告をする

※特に5の「結果を獣医師に伝える」は重要です。
 獣医師にとって、フィードバックしてくれるクライアントさんは貴重で、印象にも残りますから、ぜひ実行してみてください。
本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。

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