2013年8月12日月曜日

相談その4 猫の食、ハバを広げるのも長生きのコツ


ドラーフードもウエットフードも用意するのですが、選り好みが激しくて困ります。(静岡県 50代女性)

なんりから

我が家のズズは22歳まで生きてくれました。



若い頃は体重が6キロもあったのですが、晩年は2キロを切って、ウナギのようなヒョローンとした体型でした。

18歳くらいまではドライフードが主食。
しかし、年とともに好みも食べ方も変化してきます。

19歳頃から、キャットフードに限らず、ズズが食べたいものを食べてもらう方針に変更。
一般にはNGとされているものも、ズズが喜んで食べるなら、それが生きる力になるように思ったからです。

例えばある時のマイブームはプリンでした。
ただし、ちょっと高級なプリンしか食べません。


知り合いの獣医さん曰く、
プリンはエネルギー補給としては悪くない、そうです。

食べないと、ガクッと体重が落ち、食べてくれさえすればなんでもありがたい。
そんな気持ちでした。
ウエットフードは療法食からプレミアムフードや一般のものも含めて、常時50種類くらい用意していました。

昨日までバクバク食べていても、今日は見向きもしない、なんてことはざら。
次々に5.6種類開封することさえありました。

さいわい、桜舎には他に4匹の猫がいるので、すべてが無駄になることはないのですが、1匹だけのお宅はおそらく、もったいないことになるでしょうね。

そういう時は、手作りごはんという手があります。
手作りの良さは、添加物なしで量の調節ができること。
創意工夫の楽しみもあって、愛情をプラスできるのも嬉しい。

しかし、
「手作り猫ごはんはなんとなく面倒くさい」
と思う方が多いみたいですね。
また、気合いを入れて作ったものの、猫さんが食べてくれない、なんて声もよく聞きます。

「食べてくれたらラッキー、残ったら自分が食べればいっかぁ」
くらいの軽い気持ちでやってみてはどうでしょう。

市販のキャットフード以外は、全部手作り猫ごはんと考えたらいいんです。

超簡単な手作りごはんをいくつか。

1.新鮮な鶏ささみミンチを生で。

2.ボイルして、食べやすく裂いたささみに茹で汁をかけても。





3.旬のお刺身、鯛、かつお、マグロ、アジ、帆立など。

4.香り漂う焼き魚.




我が家では、安くて新鮮な豆アジをグリルで焼き始めると、猫たちがヨダレをたらしてお待ちかね状態になります。





5.旬の野菜を細かく刻んで、鶏肉ミンチと煮込む一品。
   仕上げにオリーブオイルとアゴだしを入れて出来上がり。
   所要時間10分もかかりません。
   これに定番のかつおぶしや煮干しをトッピングもあり。


6.茹でたブロッコリや小松菜。
   トウモロコシ、カボチャ、さつまいもなどの甘みのある野菜も人気。
    変わったところでは、きゅうり、メロン、ミカン、バナナ、小豆などなど。

7.やわらかいなまり節。


【まとめ】
普段から、市販のキャットフードに限らず、食の幅を広げておくことが大事です
一緒に暮らすあなたが、愛猫の食欲がおちた時「救いになる食品」をいくつ知っているか。

毎日、ズズからクイズが出されたものです。
「俺は今なにを食べたいか?」

一発で当たれば、そりゃぁ、嬉しいものです。
こうした愉しみは、いっしょに暮らすものの特権だと思いますが、いかがでしょう?




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