先住猫と新入り猫の仲が悪くて、たまに取っ組み合いの大げんかをするので、ハラハラしてしまいます。(埼玉県 40代女性)
我が家のフクちゃん(オス・14歳)とクマたん(オス・11歳)もたまに流血戦のバトルを展開します。
フクちゃんは一匹狼で、クマたん以外の猫に対して近くを通るだけで
「シャーッ、シャーッ」
とふくので、『怒りんぼフク』のあだ名があります。
フクちゃん、人にはしないのに、ね。
我が家に来て初めて、自分以外の猫と会ったというわけです。
一方のクマたんも一人暮らしの女性といっしょでしたが、こちらは外出自由な環境でした。
ですからお外で、他の猫との切磋琢磨を経験していたことでしょう。
2匹の違いはここかな?と思います。
ケンカの原因は、人間と同じように、なんとなく虫が好かない、というものあるでしょうね。
他の猫はやり過ごすことができても、
「どうしても、コイツだけは我慢ならねぇ」
という感じでしょうか。
フクちゃんはまるでストーカーのように、クマたんを物陰からじっと覗いていたりします。
ケンカを仕掛けるのはフクちゃん。
クマたんは迷惑そうな顔をして、それでも辛抱強く相手にならないようにしています。
でもたまには挑発に乗って、取っ組み合いのケンカになることもある。
どちらかが優勢で弱いものいじめになってしまう場合は、隔離したほうがいいでしょうが、この2匹は五分五分といったところ。
ケンカしてもしばらくすれば、すぐ近くで眠るような具合です。
基本的に「猫のことは猫に任せる」方針で、怪我のお手当はしますが、ケンカを止めに入ることはまずありません。
ケンカも時には必要。
怖い思いや痛い目に遭うのも、自らが引き起こしているのだと分かれば、自然に関係は変化していくようです。★ポイント★
心配から猫のケンカを止めさせようとすると、猫たちのゲームにまんまとはまってしまうことになりかねません。案外、猫たちは
「ケンカをしたら、どう出るか?」
と私たちを試しているのかもしれませんよ。
知らんふりしていると、ケンカは長引きません。
逆に騒ぐと、ますますエスカレートします。
そりゃ、猫だってギャラリーがいたほうが燃えますからね(笑)。
「まずは先住猫をたてること」という説もありますが、私はその場その場で、いいと思うことをやればいいと思います。
フクちゃんと接している時は
「フクちゃんが1番好き、今は」
と言い、クマたんといる時は
「クマたんが1番好き、今は」
と言う。
これ、ウソじゃないですから。
今、ここ!
今、ここ!
その一瞬、一瞬を大切にすること。★ポイント★
止まない雨はないと同じように、ケンカが永遠に続くことはないのです。
ちょっとしたケンカなら、
「まぁ、好きにおやんなさい」
と「心配より信頼」で、見守るのが私流。
ただし、これをみなさんに強要するつもりはありません。
人それぞれ、猫もそれぞれ。
猫とのつきあいで「こうあらねばならない」なんてことは、ひとつもないと思います。
本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。
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