2013年4月29日月曜日

その1 猫を迎えるにあたって、確認したい大切なこと


猫に約束したい3つのこと

ゴールデンウィークは、子猫の里親探しの時期とも重なります。

なぜかというと、だいたい猫は1月頃に発情・交尾をします。
約2ヶ月の妊娠期間を経て、3月頃に出産。
その後2ヶ月が子猫の社会化に重要な時期で、母猫やきょうだいたちと過ごすことで、生きて行くための様々な學びをします。ですから、この間はなるべく母子を離さないでくださいね。
そして、ゴールデンウィーク頃が、子猫がちょうど新しい家を探す時期になるわけです。

そこで今回は、猫を迎えるにあたって、みなさんにぜひ約束してもらいたいことを書いてみようと思います。


1.捨てない   


猫はヌイグルミではありません。
私たちと同じように生きて、水と食べ物を必要とします。
外に出さないのであれば、猫たちの命はまさに私たちにゆだねられるということ。そのための環境や経済力が必要です。
猫の寿命も10歳を超えるようになり、つい先月亡くなった我が家のオス猫ズズは22歳でした。ですから子猫から迎えるのであれば、20年弱くらいの年月をともに生きることを念頭に置きましょう。
あなたの家族となった猫が、あなたを裏切ることはありません。どうか猫の信頼を裏切らないでください。

2.増やさない



2011年度保健所で殺処分された猫の数は約13万匹。そのうちの63%が子猫です。
殺されるために生まれる命。
そんなことが、いつまでも繰り返されていてはなりません。

子猫は半年で妊娠可能になります。メス猫の不妊手術時期は生後半年を目安と覚えておいてください。オス猫も体重3キロくらいになれば、去勢手術が可能です。

「うちは1匹で交尾しないから、不妊手術はしなくてもいいのでは?」
いえいえ、交尾や繁殖がないのであれば、なおさら不妊手術はしておくほうがよいと思います。

不妊手術をした猫たちは、終生子猫のような可愛らしさを保ち、発情のストレスから解放され、穏やかに過ごせるようになります。





3.いじめない

動物虐待は心の病の現れとして、よくよく注意しなければなりません。
弱いもの、小さいものを傷つける、殺すといった行為は、犯罪の第一歩となります。


一方で、猫好きは「猫嫌いを増やさない」ようにする。
世の中には猫嫌いの人がいるのです。
こうした人たちに
「だから猫は嫌なんだよ」
と言わせるようなことをしないこと。



猫にとって、人間の善悪や正義、義務感はわかりません。

猫は本能に従って生きるだけです。

人間同士の感情の行き違いが、結果として猫の虐待にならないよう気をつけましょう。


「捨てない 増やさない いじめない」
大きな基本の約束はこの3つです。

私の人生最初の友だちは猫でした。しっぽのある友だち。
彼等は決してウソをつきません。
猫はあなた自身を映し出す鏡のような存在。
あなたが悲しんでいると、暖かいぬくもりでそっとなぐさめてくれるでしょう。
あなたがご機嫌なら、猫もゴロゴロとノドを鳴らしてくれるでしょう。
さぁ、あなたはこれから、どんな素敵な猫と出会うのでしょうね。



本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。


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